岐阜は地歌舞伎日本一なんです。
歌舞伎は日本固有の演劇で、
ユネスコの無形文化遺産に登録されているのはご存知ですね。
江戸時代に始まった歌舞伎は、流行の最先端を行く奇抜な衣装や髪型、
錦絵のような美しい舞台で人々を熱狂させました。
そして、江戸や大阪から公演に来るプロの役者(旅役者)に憧れた地方の人々は、
旅役者に芝居を習い、やがて自分たちで芝居小屋や神社の祭礼時に演じて楽しむようになったのです。
土地の素人が演じる地芝居を岐阜の人々は地歌舞伎と呼び、
江戸時代から伝えられてきた物語や振付、衣裳を大切に受け継いでいます。
現在、全国最多の30の保存団体が活動する岐阜県は地歌舞伎が日本一盛んで、
神奈川県、兵庫県とならび「日本三大地歌舞伎」のひとつとされています。
各地に残る古い芝居小屋などで、今も、江戸時代さながらに歌舞伎が演じられています。
個人的には、原田芳雄さんの遺作の「大鹿村騒動記」で有名になった、
長野県大鹿村の『大鹿歌舞伎』も大好きです。
『大鹿歌舞伎』も地芝居(地歌舞伎)なんです。
下呂の白雲座歌舞伎を車で見に行って、駐車場は確保できるのか?
白雲座歌舞伎を見たいけど、旅行者にとっては駐車場の確保がけっこうな心配事ですね。
白雲座歌舞伎の舞台直近に無料の100台駐車スペースはありますが、
周辺にほかの駐車スペースは皆無です。
もちろん、コインパーキングなんてありません。
開演時間を過ぎると、ほぼ間違いなく満車状態になります。
ただ、交通量の少ない場所ですので、駐車場以外でも
路上駐車はある程度可能です。
ですので、落ち着いて白雲座歌舞伎を楽しむには…
1.開演の1,2時間前に現地に到着しておく。
2.下呂の温泉街から行くのならタクシーを利用する。
3.下呂駅から公共交通機関(バスのみ)を利用する。
の3つの方法のいずれかを選択してください。
白雲座歌舞伎へのアクセスは?
車で行く場合
・下呂温泉街から国道41号、257号、県道62号、432号を経由で約25分。
・中央道中津川ICから国道257号、県道62号線、432号線を経由して約60分。
下呂駅からバスで行くとしたら
下呂駅から、げろバス下呂「上原線」で約25分。「中村」下車徒歩3分。片道510円
※本数が極めて少ないので、利便性に欠けるかもしれません。
⇒げろバス下呂の時刻表です。
白雲座歌舞伎の概要
・毎年11月2日と11月3日
・入場無料
・11月2日:例年14時00分から21時頃
・11月3日:例年15時00分から21時頃
・ご祝儀はもちろん必須ではありませんが、おひねり忘れないでください。
白雲座は舞台内部の柱・壁・天井などに書かれた落書きによって、
明治23年(1890年)に舞台開きの興業が行われたことが分かっています。
とても歴史のある舞台ですね。
さいごに
白雲座の舞台は、国指定重要有形文化です。
農村の人々の娯楽として始まった素人歌舞伎が、
夜遅くまでにぎやかに行われます。
おとなの芝居は熱演に引き込まれ見ごたえがあり、
小学生の子ども歌舞伎は可愛らしいですよ♪
なお、白雲座歌舞伎は途中退席ももちろんできますので
早めに切り上げて、日本三名泉の下呂温泉を堪能するというのも
ありですね。
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